room609’s blog

room609が興味があってやりはじめた事とその結果を報告するブログです。

糖尿病と合併症と、人間の我慢強さの限界と。(闘病日記)

こんばんわ、room609@innocenttuneです。

 

 

生活習慣病という名前でよく聞く糖尿病

僕の父親がこの病に罹ってもうすぐ20年になります。

今回はそんな糖尿病患者とその家族の本音を書いていきます。

 

 

 糖尿病ってどんな病気?

 

 糖尿病とはインスリンが十分に働かない為に血液の中の

ブドウ糖が増えてしまう病気…らしいです。

 

これ、父親が罹らなかったらTVやネットでぼんやり聞く

そんなレベルしか知らなかったかも知れません。

実際に父親が掛かる前は知りませんでした。

でもこの病気は誰しもがなる病気で、この糖尿病の先に

たくさんの病が待っている事をまだ罹ってないうちから

ちゃんと知る事は大切だと思います。

 

実際に糖尿病になった原因は?

 

原因には遺伝的なものと食生活の乱れがあるんですが

うちの父親の場合は遺伝でした。

曾祖母と祖母が糖尿病で、今ほど医療が進んでいなかったので

曾祖母は亡くなった後、祖母は亡くなる6年位前に判明しました。

体質的に糖尿病の家系だと言うことで僕らも糖尿病予備群です。

いずれなるかも知れないという事は念頭に置いて気を付けてます。

 

実際の糖尿病の治療について

 

 最初は食事療法と飲み薬でした。

定期的に血液検査を受けて、インスリンをコントロールしながら

食事療法を取り入れていく治療が最初でした。

 

次第に飲酒が再開したりして本人が少し緩み始めた頃に

インスリンの注射が始まりました。

相変わらず食事療法は取り入れる事になってましたが

最初の診断から10年ほど経つと治療方法も進歩していき

 

薬もだいぶ進化してきているようです。

 

 

食事療法とその進歩に驚く(宅配のお弁当すげぇ)

 

本人も周りも一番つらいのは食事療法です。

 

まず最初に糖尿病だと診断された時に栄養指導が入りました。

その時、病院で糖尿病の栄養の本を買い栄養士さんと面談をし

単位で食事を摂る方法を習いました。

 

この単位は糖尿病の本に書かれていてそれを手本にしながら

お肉大好きだった父親の食事を用意していて

「豚バラが15gしか使えない!」

と、そのお肉のちんまり具合に驚いたことも。

 

  この栄養指導は計4回受けたのですが単位で計算する方法は

最初の一度だけであとの全てはグラムで図るようになってました。

また、カロリーも最初は1200calと指導されていたんですが

2回目から1800calになりました。

何だったんだ、その誤差600calは…(;´Д`)

 

20年の間にお肉などの分量も変わり、時代と共に増えた沢山の食材に

対応してきているのか、大まかな括りではなく細かく書かれ始めました。

またカロリーだけではなく塩分やたんぱくの制限も付き始めました。

栄養士の方からこんな食材もあるんですよ、とサンプルも戴きました。


たんぱく質1/25 越後ごはん 180g×20食

 

 
たんぱく質1/25越後米粒タイプ お得用 1.8kg ×5袋

 

見た目は透明でプラスチックの粒の様で潰れた小判みたいな形してます。

味はこの越後さんのものの方がまだ美味しく食べられるとの事。

他のメーカーさんもたくさん出ていますので好みで選ぶのが一番ですね。

 

この越後さんはお餅なども出していてサンプルで戴きました。

気分は味わえるのでお正月などのお祝いに向いてますよ。

 

また、病気別の冷凍宅配のカタログも戴きました。

これにはお弁当タイプのものと皿に盛り付けるタイプのものが有り

父親の場合は働いていたのでお弁当タイプを毎週注文していました。

お店によっては栄養士さんが付いていてその人が選んでくれるものも

あるんですが父親はアレルギー持ちだったので個別注文していました。

 

冷凍だけど蕎麦やうどん、ラーメンなどのインスタントに近いものも有り

デザートなどもあったりするので余裕があれば活用するのもありです。

 

味はお弁当はおかずに美味しいものもあるそうですが

蕎麦、うどんはもそもそするらしいですが。

 

 

最初の頃、某有名チェーンのファミレスで温野菜のサラダバーを

やっていたので時折そこに出掛けて外食する事で気晴らしをさせました。

食事療法が成功する秘訣は本人が楽しんで食事と向き合う事。

 本人がやる気を出して気を付けていないと周りの意見なんて

本人は聞き入れない事もあるので意味はないです。

 

しかし食事療法、作る側はしんどいんですよね。

調味料から全部調べて今までのものを減塩やカロリーオフに

全部変えるのも、食材の制限も大変でした。

 

年をとる程に難しい家族のサポート

 糖尿病は本人だけではなく、家族や周りのサポートも必要で

食事だけではなくその余病に罹った時に大変になっていきます。

 

うちの場合は父親が年を取り頑固さが増して子供返りしたのか

食事療法も言うことを聞かない、薬についても忘れる事も。

食事については歯止めが効かない時もあり暴走するので

気付いた時には手遅れになってしまいます。

 

糖尿病の患者さんは食事に対する執着が強くなってしまう事も多く

一度ストッパーが外れてしまうと大変です。

年を取るとそのストッパーが簡単に外れてしまい、我侭になりがち。

でも意地でもその間食や暴飲暴食は止めて下さい!!

 

 今現在の様子、状態

 少し前に糖尿とは違う肺炎で入院し、その際に受けた検査で

腎不全などの余病に罹っている事が判りました。

周りの注意を受け流し、食欲の赴くままに食事療法を舐めた結果。

ストレスが食事に向かってしまうのも食事に執着しやすい糖尿患者

だって分かってたのに止められませんでした。

後悔しても遅いし、今更本人が反省してもそれも遅い。

 

食事療法が前より厳しくなり、たんぱくは40g、塩分は7gですが

みそ汁はNG,生野菜や果物NG,豚バラ肉はNGです。

それでもまだ治療法があり、軽度で済んだのは奇跡かもしれません。

 

糖尿病は全員になる可能性を秘めた病です。

遺伝の人はもっと可能性が高いかも知れません。

 

今回、父親が入院して色々分かった事で勉強になりました。

 自分がもし糖尿になった時、食事を制限される事を受け入れられるのか?

そう考えたら難しいんだろうなと思いなから今日も制限食を作るのでした。